看護師によるアセスメントは、患者にとっても、そして医療側としての継続した治療方針を打ち出していくためにも大切な看護業務の一環です。
患者に対する様々な検診結果や、体の表面からとられられる状況から、今置かれているものがどのような症状を作り上げているのかについてアセスメントを行います。
同時に患者からの訴えに対しても、それを申し出ている原因がどこにあるのか、それらを総合的に判断して考えられる要因を見出すことになります。
看護師は、医師以上に患者の経過を観察できる立場にあります。患者の体そのものに触れる機会も多く、まさに手に取るようにわかる立場に置かれています。
単なる看護の世話に終始するのではなく、患者の様態についての外的、内的なとらえ方から、今必要とされている治療法や今後に向けての治療方針を見直す大切な情報源として従事します。
新人の段階では、全てを的確に結びつけて結論を導くことは難しさがありますが、いろいろな患者と触れ合う機会を持つことにより、患者の顔色ひとつで判断できるようなベテランの領域にたどり着くことは出来ます。
そのためにも、最新の医療技術や治療方法については、常に勉強をしておかなければなりません。